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金魚の話2007年12月31日 掲載

金魚の金太郎葉山から引っ越すとき、『極力荷物を少なくして身軽になって、』と思い、いろんな物を処分しました。

本類、衣類、家具類、食器類、欲しい人には貰ってもらい、捨てられる物は全て捨てて、とにかく必死で処分したものです。

もったいない、いつか使うかもしれない、と思って大事にとっておいた様々な物や道具。
『葉山の生活では馴染み深いそれらも、新たな村の生活では不要になるかもしれない…、』そんな思いで、出きる限り整理して来ました。

ですが、生き物はそうはいきません。

我が家の一員になって4~5年の金魚は、引っ越すとき、「誰か貰ってくれないかな?」と、最後の最後まで貰い手を探しましたが、結局、見つからず、かといって、捨てるわけにも行かず、というわけで、我々と一緒にこの西郷村に引っ越して来ました。

金魚は、連れ合いが気紛れに買った10匹の中の1匹でしたが、他の金魚を追い回し、追い回された金魚が卵を産んで、「あっ、この金魚、オスだよ!」と気づいたのです。

その彼(我々は金太郎と呼んでいます)は、縄張り意識が強いのか、それとも、気が荒いのか、他の金魚を追い回してばかりいました。

追い回された金魚が次々と死んでしまい、金太郎1匹になってからの引っ越しだったのですが、水槽も今までの大きな水槽から半分以下の小さなものに変えました。

その小さな水槽の中で、金太郎は我々の思惑などお構いなく、悠々と泳いでいます。

きっと、生命力が強いのだと思います。

最近では、他の金魚を追い回していたときの憎たらしさや、引っ越しのときの面倒だったことなど忘れてしまったかのように、何だか金太郎が愛しく思えて来ました。

不思議ですね。

長い間一緒にいて、情がわいて来たのでしょうか?

今朝も、彼に餌をあげて挨拶し、「長生きしてね!」と、つい、呟いてしまったのでした。


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